物流センターと消防法

久々にブログを再開しようと思い、最初に目に飛び込んできたニュースが、アスクルの火災。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170217/k10010879791000.html

会社員時代、私も場所の選定から建物のレイアウト設計(もちろん建物の設計自体は建築士の先生、建築したのはゼネコンですが)などもやってきたわけですが。。。

とにかく悩まされるのが、建築基準法やら消防法やら。

最初は、とりあえず6000㎡未満だったので、とりあえず消火栓で。。。
増築時に、「あっ、スプリンクラー設置必須なの???」
防火区画やら防火シャッター。。。

メザニン入れたいけど、無理か。。。

 

まあ、とにかく建築費を抑えた上で、こちらが理想とする動線を確保しようとすると、こういう各種法令が邪魔で、ともするとループホール探しをしたくなるものです。

しかも、近所の大企業の物流センターを見学に行くと、防火区画も結構あいまいだし、やたら大きいのにスプリンクラーが入っていなかったり。。。

誘致してもらって雇用を生み出せば、消防だってこんなに甘くなるのか。。。羨ましい。。。なんて思ったものです。
いまでも、古い倉庫だと、面積のほぼすべてをメザニンで覆っていて、しかもメザニンがメッシュではない倉庫なんかに出くわしたりします。

物流関係者であれば、「これ、二度とこんなのできないので、うかつに中の改修できないですねぇ」という会話になります。

 

 

でも、必要だから消防法がどんどん厳しくなっていくわけですよね。

今回なぜこんなに延焼し、鎮火できなかったのかは、またこれから明らかになるでしょうが、物流にせよ中国ビジネスにせよ、ループホールを追うのはいかんなぁと、自戒を込めて。

 

https://news.biglobe.ne.jp/it/0217/imn_170217_1210310079.html

https://www.askul.co.jp/csr/special/logipark.html

それにしても、これだけすぐに受注再開できるのは、確かに強靭なBCPですね。。。
普段からいつでも在庫引当の倉庫を切り替えられるようにシステムを組んでいたのでしょうが。。。(私が会社員時代に携わってきたところも、規模は小さいですが、随時、在庫を引き当てる倉庫を切り替えたり、受注を分割したりできるようにしていましたので。。。問題は、そのアルゴリズムを理解しているスタッフが少なく、マニュアルも完備されていなかったことでしたが)