天猫国際(Tmall国際)日系小売企業の売上ランキング

ずいぶん長い間、ブログを更新しておりませんでした。

ここ最近、越境EC保税区の状況が二転三転しており、まだまだ予断を許さない状況ですが、まあ、健康食品・化粧品の保税倉庫在庫モデルは、とりあえず1年間だけ猶予をもらえたようですね。
中国系の各社とも、保税に在庫するモデルから、直送(と言いながら、保税区を通過させる)モデルへの移行が一気に進んでおりますので、これからは、このモデルが本当に中央政府公認になるかどうかがポイントといったところでしょう。

 

ところで、弊社でも、いくつかの企業様の中国事業の業務支援をさせていただく傍ら、いまもちゃんと自社で中国向け越境ECでの販売を続けております。

弊社自身での販売は、EMS直送に特化しておりますので、これから、EMSの値上げに対してちゃんと価格転嫁できるかどうかとか、EMSの通関の今後の展開が非常に気になるところです。

弊社の販売サイトは、現時点では、相変わらずタオバオとWechatが中心ですが、某中国大手プラットフォームでの出店審査は終わっており、まもなく出店予定です。日本の出店代行を通すと、いろいろ会社の規模とか商品とかうるさくチェックされそうですが、中国人が自分で出店申請すると、意外と簡単に審査が通るものですね。道理で、中国人が経営している日本の無名の会社がみんな出店できているわけだ。。。

あと、独自ドメインでの販売サイトも、システムの構築は8割がた完了しており、とりあえず日中英の3言語で、こっちもボチボチ開始する予定です。
本当は、Wechatpayでの越境決済(Alipay国際のように外貨に両替されて入金)とのつなぎ込みをしたかったのですが、ここは調整に少し時間がかかっており、とりあえず、まだPaypal決済のみです。まあ、お客さんがちゃんとPaypalアカウントを作ってくれれば、Paypalでも銀聯で支払ってもらってこちらは日本円で受け取ることはできるのですが、お客さんが面倒くさがって脱落するので、やはり、WechatpayかAlipayは必須ですね。。。

なお、システム自体は、多ドメイン多店舗を管理できるようにしておりますので、もしシステム相乗りで自社サイトがほしい方がいらっしゃいましたら、お声がけください。

 

閑話休題。

今回の保税区の騒ぎで、天猫(Tmall)国際の各店舗の売り上げにどんな影響が出ているのかと思い、久しぶりに某ツールで各社の最近30日の売り上げを確認してみました。
このツールの数字の精度がそこまで高くないことなども把握しておりますので、まあ、あくまで参考程度ということで。

■ 先頭グループ

- マツモトキヨシ
- 爽快ドラッグ

→ 思っていたほど売上金額は伸びていませんが、現在、2強という感じですね。

■ 1馬身差

- アットコスメ

→ 出店当初は苦戦している気配でしたが、やはり、ブランド力ですね。

■ 1馬身差

- ケンコーコム
- キリン堂

→ この辺は抜きつ抜かれつという感じでしょうか。

■ 1/2馬身差

- 東京MXテレビ

→ こっちの業界の人から見ると、まったく想定外の健闘ですね。自社運営っぽいし、一度、お話をお伺いしたいものです。

- (33号農場)

→ 中国系ですが、老舗なので定点観測。
ここは売上高の波が激しいので、そのうちまたトップになったりするのでしょう。
また、〇本〇方や〇ージ〇〇バーの店舗などもおそらくこちらが運営しているので、すべて足せば、今もダントツのトップですかね。。。

■ 大差

- LOHACO
- AEON
- サンドラッグ

→ なんか、冴えないですね。。。

- LAOX

→ ずっと先頭だったはずが、いつの間に。保税区の騒ぎの関係なのか、資本関係の問題なのか。。。

 

天猫の各店舗のトップ画面の一番下に、運営会社が表示されていますが、やはり、宝尊強いですね。メーカー直販店舗含め、この運営会社と、日本側の営業サイト等を見比べると、いろいろ面白そうです。

爽快ドラッグ、ケンコーコム、東京MXテレビなどは、運営会社が記載されていないので、自社運営でしょうかね。

 

保税区の騒ぎが一段落して、年中大促を過ぎると、また形勢が変わってくるものと思われますので、今後もまた定期的に観測してみたいと思います。
最近、メーカーやブランドのショップが一気に増えましたので、そちらの数字も、そのうち定期チェック対象にしようかな。(現状、某お菓子屋さんで、先頭から2馬身差ぐらいみたいですが)