日本人名義での淘宝(タオバオ)出店のハードルが下がっていました

弊社の淘宝(タオバオ)のお店は、どれも中国人名義です。

唯依海外代购中心 

(↑日本で管理。2014年6月より本格稼働。)

萌狮物语

(↑上海で管理:いろいろトラブルがあり、2013年後半に新規アカウントに切り替えて立て直し中。何が起きたかは、別に機会に書きたいと思います。)

 

そういうわけで、これまで外国人名義でのタオバオ店舗開設について、あまり意識していなかったのですが、実は去年~今年にかけて、いろいろルールが変わってきていて、実は日本人の名義でもこれまで以上に簡単に出店できるようになっていました。

 

近年、中国で海外ECの商品を買うことことを指す「海淘」という言葉が完全に一般名詞化した感がありますが、アリババグループも、一淘(アリババが運営しているショッピング検索サイト)に一淘海淘というページを作ったりしています。

また、逆に海外でタオバオのサイトを見ると、淘宝海外全球站の案内がでてきて、国外発送に対応していて、国際クレジットカードで購入可能なお店(すなわち、支付宝(Alipay)アカウントがなくてもで購入できるお店)が特集されているなど、近年、急速に国際化しています。

そして、アリババの上場等も影響しているのかどうか定かではありませんが、国際化の動きは、消費者向けだけでなく、企業向けにも広がっています。(まあ、もちろん、アリババはもともと国際B2Bのマッチングですが、今回はB2Cのお話です。)

以前から支付宝国际(アリペイ国際)というものはあり、中国国外の企業でも自社ECサイトで支付宝(アリペイ)を用いて決済し、中国に商品を送ることは可能でしたが、2013年にTmall国際(天猫国际)がオープンし、中国国外の企業もタオバオ・Tmallのプラットフォーム上に直接出店することが可能になりました。

タオバオについては、以前から外国人でも出店は可能でしたが、まず出店用のアリペイのアカウントの認証に中国人の保証人が必要など、いろいろ面倒な手続きが必要でした。

 

ところが、です。

まず、アリペイのアカウントについて、外国人に対する本人認証の仕組みが変更になり、中国人の保証人が不要になっていました。(おそらく2013年に変更)

その代わりに、本人の証明書類として、これまでのパスポートの写真に加え、ビザの写真が必要となったのですが、実は、日本人の場合は、中国に入国した際に押される入管の印の押されたページを、パスポートの写真のページと一緒に写るように撮影してアップロードすれば承認されます。(2014年10月時点) ただし、チャットで問い合わせても「ビザが必要」の一点張りの回答が返ってきますが。

アリペイの本人認証は、実は出店する場合だけでなく、中国で、Tmall国際やAlipay国際で商品を購入する際にも必須になることや、中国人保証人を義務付けても、業者経由でまったく見ず知らずの中国人が保証人として登録されるケースが多いことから、廃止になったのではないかと想定されます。

なお、アリペイの本人認証の際に、パスポートと同じ名義の中国の銀行の銀行口座に1元未満の入金が行われ、その金額を確認するというステップがあります。いまは、中国で銀行口座を開くにはパスポートの登録が必須になっていますので、銀行口座開設の際の本人認証が存在することを確認することで、アリペイとしての本人認証を済ませているとも言える仕組みになっています。

 

次に、タオバオの認証用の携帯電話番号について、日本の携帯電話の番号が登録できるようになりました。

これは、いつそうなったのか全く分からないのですが。。。(実は昔からできたよ、なんてことはないと思うのですが。。。少なくとも私が自分のアカウントを作った2009年あたりは。。。)

なお、実際には、中国の銀行口座のネットバンクで、ログインや送金の認証で携帯のSMSが用いられることが多く、その携帯は中国の携帯番号である必要があることから、実際には、中国の携帯電話を持っておくに越したことはないのですが。

ただ、認証のためのSMSの料金負担は発信者ですので、国際SMSの費用も面倒を見れくれるとは、アリババはなんて太っ腹、と思わず感心してしまいました。(なお、アリペイの認証でSMSを使うと、0.6元/月の費用がかかりますが、利用しなくてもタオバオのショップは開店できます。)

 

さらに一点、これまでタオバオを開店する際に、事前にオンラインでテストを受ける必要があったのですが、これが最近、廃止になっていました。まあ、代行でテストを誰かに受けてもらう人が多くて、意味がなので廃止にしたのでしょうか。。。

このテストでは、タオバオの細かいルールとかも出て来たりしていたので、これが廃止になって、外国人にとってはかなり開店作業が楽になったとは言えます。ただし、タオバオのルールをちゃんと理解していないと、思わぬところでペナルティを喰らうこともありますし、そもそも、ショップの管理画面は中国語、本格的に売るには中国語でのチャットが必須なので、真面目に考えれば特に何も楽になっていないのですが。

 

 

さて、そんなわけで、今なら、

  • 一度、中国に行く(ノービザでOK)、
  • 一応、携帯電話を契約して(安くて良い端末もいっぱいありますので、SIMだけでなく電話機もお得です。)、ローミング設定の手続きを行う。(ローミングを忘れると日本でSMSが受信できません。ローミング設定はキャリアによってルールが異なりますが、SIMを購入して同時に無期限のローミング設定をするには、例えば联通だと500元のデポジットを払う必要があります。)
  • 銀行口座を開設。(どこでも良いのですが、アリペイで快捷支付の手続きとかもするのであれば、今は中国工商銀行が無難でしょう。ただし、いろいろ手数料が高いので要注意)

をすれば、あとは日本にいてもタオバオ店舗の開設手続きが出来てしまいます。

 

次回は、その手順について書こうと思います。(変更の可能性ありですが)

 

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