2013年11月22日、株式会社宥尚を設立いたしました。
しかしながら、資金も人手も貧弱な中でのスタートで、ホームページを立ち上げるまでこんなに時間がかかっております。
現在も、まだホームページ作成中ではありますが、そろそろ、ブログぐらいは始めなければと思い、本日、ようやく書き始めております。
さて、なぜ今、ブログを書こうと思ったかと申しますと、中国向け越境ECをはじめとする、中国の個人輸入市場がここ最近、とても面白い展開になってきているからなのです。
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2010年の通関の強化と2012年の尖閣問題で下火になっていた中国向けの越境ECですが、最近、徐々にまた拡大する傾向が感じられ、これから中国で個人輸入ブームが起きてもおかしくない状態になってきています。そして、いくつかの日本企業もその波に乗ろうとしているようです。
そりゃあ、「中国の人々は中国製の商品を信頼していないし」、とか、「なんだかんだ言っても日本製が好きな人は多いし」であり、「粉ミルクとか昔から人気だけど、口蹄疫とか東日本の震災(原発事故)の影響で止まっていただけでしょう?」というのが一般的な中国ウォッチャーの見解といったところでしょうか。
まあ、そういった説も間違ってはいないと思います。しかし、私は、いま中国で起きている制度インフラの拡充にに注目してます。
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中国個人消費者向けの越境貿易については、ウェブサイトやSEO,口コミなどのWebマーケティング面にどうしても意識が向きがちなのですが、実際には、
物流面の課題
- 物流コスト
- 輸入通関
為替面の課題
- 両替の方法
- 両替のコスト
のほうが遥かに難題です。
しかしながら、2013年7月にプレオープンした天猫国際は為替面の法的な課題もクリアした状態で、2014年より本格的な拡大基調を見せ始めております。そして、物流面でも、税関(中华人民共和国海关总署)より発表された告知( 署科函[2013]59号)により、上海、杭州、宁波、郑州、广州、重庆の6都市で試験的な通関の仕組みが始まり、2014年には深圳、苏州、青岛、长沙、平潭、银川、牡丹江、哈尔滨、西安の9都市にも拡大されています。
これにより、これまでかなりグレーだった通関のルールが明確になってきており、中国個人消費者向けの越境貿易が本格的に拡大する準備が整いつつあります。
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次回よりしばらくの間、中国の個人輸入市場を中心に、最近の状況や制度の特徴などを、気の赴くときに不定期にこちらで発信していきたいと思います。